年を取るということ

 年を取るということはどうもつらいものだ。と考え始めたのは還暦を迎えたからだろうか。もはや還暦から5年も経ったのだが、今更何だ!と思いながらもっとも気さくな飲み友達が、重い病で入院したまま3ヶ月が経つのと、先日の義父の死や昨年までのこの数年間に亡くなった、人として素晴らしかった友たちのことを思うと悔しくてならない。

 年を取って判ったことは、昔は心も共に年を取るものだと思っていたが、そうではないらしい。当たり前のことのようだが、気持ちは青年のまま身体が精神を裏切っていくことなのだと判った。様々な身体の不調が徐々に精神を老いさせていくのだろうか?いやそうでもなさそうだ。

 何かささやかでも目標を持つことが老いを感じにくい秘訣かもしれない。しかし否応なく周りからも自分の記憶力などからも老いて行っている自分を感じさせられる今、そろそろ皆が言う「終活」を真剣に考えなければならない年になったということか。 全く!