最近の作品

昨年の秋、中学校の美術教師でつくる研究会のメンバーたちが「東北支援のための美塾ゲリラ教室」をやろうと声を掛けられた。公園に集まり子供達や大人に声を掛け、東北の災害を忘れないために一緒に絵を描き、メッセージを残して欲しいというただそれだけのものだったが、僕たちはいつどんな事態に出会うことになるかわからない中で生きている。世界中で戦争や暴動、自然災害、餓えと渇水に苦しんでいる人が何億と居ることを我々は忘れてはならない。こうしてのんびりと絵を描けるのはごく少数の人なのだと言う現実と、我々の明日もまた不透明なのだということも忘れてはならない。小春日和の中で生きている幸せと、自分の無力さを思いながら描いたことを思いだした。

3月11日以来鬱々としている。19日クロッキーに参加し気分転換してみた。未だに原発は終息のメドがたたないどころか、世界に放射能をまき散らし続けている。

ぼくは個展に向けてひたすら作品を描く事にした。今まで書いた作品を少しずつアップしていくつもりだ。作品は出来たつもりでも嫌な所が見えてくる。掲載した作品もまた描き直す事になるだろう。いつまでたっても完成しないかも。(笑)