締め切りが1日延びて

 今日の作品運搬予定日が明日になった。

明日と言えば改めて震災を思い出す。また苦しく、腹立たしくなってきた。でもこの腹立ちは別ブログで吐き出すことにしよう。

 作品のテーマも震災への思い。でも片方で美しさを追求していることに矛盾を感じながら描いている自分がいる。絶望的な考えしか出来ない今、しかし、原発の問題さえ無ければ、まだ人間が持つ可能性は有るのではないかと考えながら描く。描きながら技術的な表現の未熟さに気がつく。写実、ことに人の顔の表現は難しいものだなと明日の集荷日をひかえながら思い切って直したい衝動に駆られている。先週服の表現で失敗し、その後遺症が有るにもかかわらず、また台無しになる恐怖に駆られながらも直したいと思う。そういえば昨年もそうだった。最後まで顔の表情に納得がいかず、集荷直前まで手直ししていた。嫌な気持ちのまま送ってしまって悶々としていた。

 昨年ほどではないにしても、気になって仕方がない。やはり描き始めるには3ヶ月は必要なようだ。描きたいもの、テーマ、モデルがなかなか決まらないのだから仕方がないと言えばそれまでだが。今回は数ヶ月前から何回か娘にポーズを取らせ色々構図を考えたのだが、なかなか決まらない。やっとこれならと思えるポーズになったのが2ヶ月前。娘を使ってこれだから、一般のモデルさんをお願いすると遠慮して上手くいかないのがあたりまえだなあと思う。

 まあとりあえず明日に向かってあがいてみるしかなさそうだ。