上野の桜は満開でした

暑かったり寒かったり
暑かったり寒かったり

 深夜バスは快適と言うほどではないものの、思ったほどしんどいものでもありませんでした。早朝品川に着いたもののまだ肌寒く、何処も食事の出来る場所は見つからないので、予定通り上野に向かうと、だんだん暖かくなり、重い荷物を背負っているせいもあり、やけに暑くなってきました。上野に着くともはや春。桜がちらちら咲いているのが見え始め、近づくとちらほらどころではなく7-8部は咲いていると思われるほどに咲き誇っていました。何か興奮するような気持ちで西洋美術館に着くと、大きなラファエロの母子像が待っていました。そこで娘が前夜握ってくれたおにぎりを食べて正門に行くと数人の人がおり、何やら列を作るように自主的に並び始めました、僕も先頭の女性の指示に従い並ぶうちに、先頭の2-3人の方の話しをなんとなく聞いていると、何ととても熱心な鑑賞者の方々であることを知りました。一番お若い女性はまだ大学の学生で広島から、僕と同じ様な年代の方は静岡から、ということが判り、絵を見るためにフランスやロシアなど外国へも積極的におもむき、日本での美術展は年間に開かれる行事予定表を所持され、それを見て、見たいものは残さずご覧になっている様な、美術展の「マニア」と言っても良いほどの熱心な方々でした。僕のようないい加減な者にはその熱心さがまぶしく感じました。